気象庁、長周期地震動を緊急地震速報に追加

気象庁は、2023年2月1日(水)より高層ビルの上層階に長く大きな揺れをもたらす長周期地震動を緊急地震速報の対象に追加することを公表。発生を予測し、4段階で揺れの大きさを示す「長周期地震動階級」の階級3と4が想定される地域を対象に発表します。東日本大震災の際、震源から700km以上も離れた大阪市住之江区で、55階建ての府庁舎が約10分間揺れ、天井など360カ所が損傷され、揺れ幅は2.7mを記録しました。この時の長周期地震動の階級は4に相当するとのこと。今後発生が懸念される南海トラフ巨大地震でM9級の地震が発生した際、高さ200~300mのビル最上階の最大の揺れ幅は、大阪市住之江区では約6mに達すると推計されています。地震が予想されている地域はもちろん、その地域から離れている地域の高層ビル、高層マンションに於いても、棚や家具の固定、エレベーター停止等による対策等の防災対策・備えの強化が求められています。