約1000年前に巨大地震(M8.5)が想定外の地域で発生 大津波の痕跡が見つかる

産業技術総合研究所は、約1000年前(平安~鎌倉時代)に房総半島沖でM8.5程度とみられる巨大地震が発生し、千葉県九十九里浜地域が大津波に襲われた可能性を示す痕跡を確認したという調査結果を発表。九十九里浜周辺の約140ヶ所で専用の器具で地層を抜き取り調べてみると、大津波襲来を示す明確な跡が見つかったとのこと。巨大地震を想定しなかった領域での調査結果であり、担当した同研究所・沢井上席研究員は、「同地震は、今までに検討されてこなかった新しいタイプの可能性があり、防災面で議論の題材にしてほしい」としています。