熊本・大分で線状降水帯が発生、土砂災害に警戒を/中小企業の防災・減災対策に中小企業庁が支援策を開始

● 熊本・大分で線状降水帯が発生、土砂災害に警戒を
気象庁は30日朝にかけて九州の中央部を発達した線状の雨雲が通過し、熊本県を中心に1時間に50~60ミリ前後の激しい雨を降らせたと発表。同県宇城市では観測史上最大となる3時間雨量148ミリを観測しました。梅雨前線が、九州付近を南北に移動しながら停滞。この前線に向かって、南から大量の暖かく湿った空気が流れ込んだのが大雨の原因とのこと。梅雨前線の活動が活発な状態は3日頃まで続き、局地的に激しい雨が断続的に降る見込み。同庁は大雨で既に土壌が緩んでいる所があり、土砂災害や浸水、河川の氾濫に警戒を呼び掛けています。

 

● 中小企業の防災・減災対策に中小企業庁が支援策を開始
経済産業省中小企業庁は改正中小企業経営強化法の成立を受け、防災・減災対策「事業継続力強化計画」の策定に乗り出します。支援を求める中小企業を7月12日まで募集。支援先に専門家を派遣し、計画策定を後押しします。具体的には災害時の初動対応や制振装置の設置等を盛り込んだ事業計画を企業が策定し、その計画を経産相に提出。認定企業は防災関連の設備投資への税制優遇や補助金の優先採択等といった措置が受けられます。近年、豪雨や地震等、自然災害が相次ぎ中小企業の事業継続が危ぶまれており、この支援により中小企業の災害対応力強化につなげます。