「避難に関する提言」を発表、感染症より「避難行動」を/各自治体へ宿泊施設を避難所活用するよう要請

●「避難に関する提言」を発表、感染症より「避難行動」を
今月15日、日本災害情報学会は、「避難に関する提言」を発表。新型コロナウイルスの感染リスクが続く一方で、まもなく集中豪雨や台風が多くなる時期を迎えます。こうした中、改めて災害時の避難のポイントを確認するのが狙い。同学会は提言を3つ提示し、避難のポイントを説明。1つ目は「避難所以外の退避(分散避難)も選択肢」、2つ目は「予めハザードマップ・防災マップ等で危険の有無や程度を確認」、3つ目は「大雨『警戒レベル』の意味を正しく理解すること」。提言は最後に、「できるだけ3密を避けつつ、避難所への避難は、命を守る最終手段として躊躇なく選択してください」としています。

 
● 各自治体へ宿泊施設を避難所活用するよう要請
政府は先月29日迄に、新型コロナウイルス対策の一環で災害時の避難所として民間宿泊施設を活用するため、日本ホテル協会と日本旅館協会に受入可能な施設のリストの作成、共有を要請。併せて都道府県等にも宿泊施設利用の準備をするよう通知しました。地震や台風による災害が発生した場合に備え、避難所で密閉、密集、密接の3密を防ぐ対策が課題の中、政府は29日の参院予算委員会で「いつ起こるか分からない災害に備え、自治体と連携しながら対応に万全を期したい」とし、その他、より多くの避難所を設置すること等も自治体に求めています。