最も備えが必要だと思う災害、「地震」が73.6%で5年連続トップ /東北大学災害科学国際研究所が新たな国際認証制度「防災ISO」提唱へ
● 最も備えが必要だと思う災害、「地震」が73.6%で5年連続トップ
住友生命が、家庭の防災対策の実態や意識を把握するアンケートを実施(全国1,000名を対象)。最も備えが必要だと思う災害について「地震」が73.6%との結果で、2016年の調査開始以来、5年連続でトップ。2位は「台風」が11.9%、3位が「大雨・洪水」が6.6%。前年からトップ3の順位変動はないものの、昨年の台風の影響から、風水害対策を重視する人が増加傾向にあるとのこと。この一年で実施した家庭内の防災対策は、「非常用飲料水の備蓄」、「非常用食品の備蓄」、「非常用持ち出し袋」の順に。前年に比べ豪雨災害が多発し、家庭内で防災対策に取り組む人が増えており、自治体、企業の防災意識の高まりとともに、一般家庭での防災対策、備蓄意識への関心が高まっています。(出典:スミセイ「わが家の防災」アンケート 2020)
● 東北大学災害科学国際研究所が新たな国際認証制度「防災ISO」提唱へ
東北大学災害科学国際研究所は政府と連携し、防災に関する日本発の国際的なルールを作り、防災力強化に結びつける「防災ISO」を提唱。防災面では基準が不明確な分野が多く、混乱が生じている現状を踏まえ、新国際規格「防災ISO」を設け、防災に関するモノやサービスの性能を保証する。災害発生時に電柱や水道管等が損傷した場合の対応手順を具体的に整備し公共サービス復旧を迅速化させる他、構造物に組み込まれる地震計や加速度計に性能等に基準を設け、公共インフラの維持管理に役立てる等のシステムです。同研究所は経済産業省や仙台市等と構成する準備委員会で原案を策定し、2021年度に国際標準化機構(スイス)への申請を目指すとしています。