新潟・山形を襲った地震は「逆断層型」、今後も震度6強地震に警戒を/ブロック塀の安全対策に778自治体が財政支援制度を設置

● 新潟・山形を襲った地震は「逆断層型」、今後も震度6強地震に警戒を
気象庁は19日、新潟県、山形県等を襲った今回の地震は東西方向から押し合う力が働いて発生した「逆断層型」と発表。京都大学西村教授によると、この地域は北海道や東北が乗った北米プレートと西側にあるユーラシアプレートとの境界にあり、二つのプレートがぶつかり合う場所のためにひずみが集中、過去には1983年日本海中部地震(M7.7)、2007年新潟県中越沖地震(M6.8)等、度々大きな地震を引き起こしてきます。同教授は、「同程度の地震が今後起きる可能性があるため、警戒を怠らないでほしい」と注意を呼び掛けています。

 
● ブロック塀の安全対策に778自治体が財政支援制度を設置
18日、大阪北部地震の発生から1年が経過。ブロック塀が倒壊し事故が発生したのを契機に全国でブロック塀の安全対策が進んでいます。国土交通省の調査結果によると、4月1日時点で778自治体が対策費に充てる財政支援制度を用意。避難路沿いにある古いブロック塀を対象に耐震診断の早期完了を目指すとのこと。文部科学省は18年度補正予算で学校の安全対策に232億円を計上。小中学校、高校等にあるブロック塀(総延長約2200キロ)のうち、特に地震時の崩落リスクが高い1000キロ分の対策を2019年度内に先行完了させるとしています。