復旧復興支援2兆3,000億円超 補正予算を政府閣議決定/国土交通省 「河川氾濫・内水氾濫対策」推進へ

● 復旧復興支援2兆3,000億円超 補正予算を政府閣議決定
政府は今月13日、新たな経済対策に必要な今年度の補正予算案を閣議決定しました。補正予算案の歳出は4兆3,030億円、その中で「災害からの復旧・復興と安全・安心の確保」に2兆3,086億円を計上。台風19号等の大規模災害への復興事業、被災した高齢者福祉施設の復旧等、「自然災害からの復旧・復興の加速」に6,907億円。河川の水位上昇を防ぐ川底掘削や堤防強化等、「今後の防災・減災、国土強靱化の推進」に8,557億円が計上されました。政府はこの補正予算により、甚大化する自然災害への対応と復旧復興を加速させることを狙いとしています。

 
● 国土交通省 「河川氾濫・内水氾濫対策」推進へ
国土交通省は、大雨で排水処理できない雨水が側溝等で溢れて街が浸水する内水氾濫被害を防ぐため、雨水を溜めておく雨水貯留設備や雨水を汲み上げて川に流す排水施設を全国で新たに整備する方針を固めました。既存施設も防水扉の設置等、耐水化を促進し大雨の際、機能を維持出来るようにします。台風19号では、河川の水が堤防を越える氾濫や内側の土地にある小規模河川が溢れ、街が浸水する内水氾濫が発生。同省は2019年度補正予算案に関連経費を計上し、内水氾濫の可能性が高い中小河川の周辺や低地を中心に対策を急ぐ方針です。