国土交通省が「水災害リスク」を踏まえたまちづくりに対し、指針発表/令和2年7月豪雨の被害状況、7月末まで大雨に警戒を
● 国土交通省が「水災害リスク」を踏まえたまちづくりに対し、指針発表
今月16日(木)、国土交通省は「水災害対策とまちづくりの連携のあり方」検討会の4回目の会合を開催、提言案と「水災害リスクを踏まえた防災まちづくり」のガイドライン骨子案を公表。提言では、近年の災害の発生状況を踏まえ、治水・防災部局とまちづくり部局が連携し、まちづくりに活用出来る水災害に関する情報の提供、水災害リスクに対応した防災・減災対策の実施等、水災害対策と防災を考慮したまちづくりを進めていく方針で実施予定とのこと。同省は、2021年3月までにガイドライン骨子を取りまとめ、並行して複数のモデル都市を選定。ガイドライン骨子に基づき、ハザード情報の抽出、リスク評価等、水災害対策を踏まえた検討を実施するとしています。
● 令和2年7月豪雨の被害状況、7月末まで大雨に警戒を
国土交通省は一連の豪雨による影響で、12県101河川が氾濫したことを発表。少なくとも1,550haが浸水したとのこと。内閣府は18日(土)正午時点、33県553件の土砂崩れが発生し熊本119件、鹿児島61件、長野51件等、九州、中部地方で多発。17日(金)正午時点で、全国25県1万6,064棟(床上浸水7,463棟、床下浸水6,973棟、全壊587棟、半壊145棟、一部損壊349棟)の浸水被害も発生しています。宇宙航空研究開発機構(JAXA)による今回の豪雨解析で、7月1日(水)~7日(火)間の九州から中国地方の一部と四国西部にかけての雨量が、過去20年間の中で、最大規模の雨量だったことを発表。今後も梅雨前線の動きでは、大雨となるおそれがあり、警戒が必要です。