台風24号が日本列島横断、各地で倒壊や大規模停電等の被害/政府「非常時の外国人旅行者の安全・安心確保のための緊急対策」を決定
● 台風24号が日本列島横断、各地で倒壊や大規模停電等の被害
9月30日夜、台風24号が和歌山県に上陸後、日本列島を東北方面に横断し、各地で被害をもたらしました。気象庁の発表では、鹿児島県で54.6m、宮崎県で41.3mと観測史上最高の瞬間最大風速を記録。各地で、暴風により建物の壁や塀の倒壊、窓の飛散等の被害が発生。1時間に120ミリの大雨を観測した宮崎県では、大淀川が氾濫し、道路が冠水。和歌山県でも道路の冠水や鳥取県では土砂崩れが発生と各地で被害をもたらしました。中部電力では東海4県と長野県を合わせて54万戸、東京電力では関東4県と山梨県、静岡県を合わせて51万戸が停電しました。現在も復旧作業は続いており、事前の災害対策だけでなく、事後の早期復旧の対策も求められています。
● 政府「非常時の外国人旅行者の安全・安心確保のための緊急対策」を決定
北海道は、9月6日に発生した北海道地震後に設置した外国人観光客用電話相談窓口に、1週間余りで400件を超える問合せを受けたことを発表。札幌市や北海道運輸局等と共に、多言語での災害情報の提供や避難所への誘導、災害時でも安定して使えるネット環境の整備等について10月中旬以降本格的に協議を進めるとのこと。政府は9月28日、「非常時の外国人旅行者の安全・安心確保のための緊急対策」を決定。英語・中国語・韓国語で話せるコールセンターを開設、新幹線・電車遅延時の英語での音声や文字でのアナウンスを強化し、全国主要空港に携帯の電源確保と中国語・韓国語が出来る職員を配置。災害時の外国人支援を広く強化していく方針です。