南海トラフ巨大地震・首都直下地震・富士山(活火山)噴火に備える —「大地変動の時代」を賢く生き延びる戦略

13:15〜14:00
京都大学 レジリエンス実践ユニット特任教授・京都大学名誉教授
鎌田 浩毅 氏
E会場
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/~kamata/

略歴

1955年生まれ。地球科学者。東京大学理学部卒業。京都大学教授を経て2021年から京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・名誉教授。科学を楽しく解説する「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書に『首都直下地震と南海トラフ』(MdN新書)、『富士山噴火と南海トラフ』(ブルーバックス)、『京大人気講義 生き抜くための地震学』(ちくま新書)。

内容

日本列島では地震と噴火、そして気象災害が頻発する状態が続いている。その理由は、9世紀以来1000年ぶりの「大地変動の時代」が始まったからだ。私が専門とする地球科学では、近い将来「南海トラフ巨大地震」「富士山噴火」「首都直下地震」が起きると予想する。今後も地震・噴火が止まない状況が30年は続くのだ。特に、2035年±5年には南海トラフ巨大地震が予想され、全人口の約半数6000万人が被災する「西日本大震災」の発生が確実視される。次に喫緊の課題は、いつ起きても不思議ではない「富士山噴火」と「首都直下地震」だ。東京に大量の火山灰を降らせる富士山は、大噴火のマグマを地下にためこんでいる。さらに昨今、地球温暖化の影響を受けて気象災害が激化している。しかし、脱炭素とカーボンニュートラルの政策は、大規模な噴火による地球寒冷化でひっくり返る可能性もある。
地下の動きと防災の知識があれば過度に恐れることはない。最先端の地球科学が示す災害予測と効果的な減災対策について、分かりやすくお話ししたい。